クイニーアマンのご紹介

みなさん、クイニーアマンというお菓子をご存知でしょうか？

クイニーアマンはフランスはブルターニュ地方の伝統的な洋菓子の1つです。実はクイニーアマンと言う名称はフランス語ではありません。
ブルターニュ地方に伝わるブルターニュ語で
「バター（アマン）のお菓子（クイニー）」
と言う意味だとか。

1860年代にこのお菓子が生まれた背景には、当時小麦粉が非常に品薄で高価だったこと、バターが比較的安かったことなどがあるようです。
小麦粉４：バター３：砂糖３という割合の生地を作ったところ、パン生地にはならず、無駄にしないようそのまま焼いたのが始まりだとか。
薄く伸ばして折り込み冷蔵庫で寝かせる作業を繰り返し、最後にオーブンで焼き上げる手間のかかる一品。外側は甘さの強いキャラメルでパリッと香ばしく焼かれ、中はバター風味が強く少し弾力のある仕上がりです。
伝統的には塩バターを使うので、甘みと塩気の対比が際立つクセになる美味しさ！
日本でも90年代終わり頃にブームになり、今でも一部では根強い人気を誇る一品ですね。

トロントでは多くのお店でこのクイニーアマンが作られていて、それぞれのお店の持ち味が面白いですよ！たくさんあるので、２回に分けてご紹介します。

トロントでお勧めのクイニーアマン①

Geste Croissanterie

少人数で厳選されたパンや焼き菓子を生産しつづけるお店。
幅の狭めの店内はカウンターの奥でもくもくと働き続けるパン焼き職人の姿が。
開店してまだ一年程度でありながも既に固定客が多くついている様子です。

こちらクラッシックな手法を守りながらも随所にひねりを効かせたレベルの高さを見せてくれます。シンプルなほど難しいと言いますが、こちらのクロワッサンは外はパリッとしていながら中はしっとりとして、食べるとバターの風味が口の中で爆発する美味しさ。いい仕事をしています‼

お勧めのクイニーアマンは外側は固めでパリッとしておりキャラメル化した砂糖の甘さが強い焼き菓子。中は何層にもなっており、バターの旨味と塩気が甘味との素晴らしい対比で食べるのが止まらなくなる美味しさですよ。

Geste Croissanterie
1183 Dundas St W, Toronto, ON M6J 1X3 カナダ
http://geste-croissant.com

Blackbird Baking Co.

ケンジントンマーケットのBaldwin店と、生産が主であるQueen St店の二箇所を展開する、トロントでは名の知られているローカルベーカリー。
ケンジントン店は週末は行列が出来る事もある人気スポット。Queen St店はお店と言うより工場で、入り口横にガラスケースとレジがあるシンプルなセットアップですが、商品の美味しさは変わりません。